マスコミ工学研究会



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科学技術とマスメディアの関係には、マスメディアの報道の対象の一つとしての科学技術という側面と、マスメディアのインフラを支える科学技術(電波、インターネット、印刷、流通など)という側面という双方向性があります。本研究会では、その両面から科学技術とマスメディアの関係を調べるとともに、その発展的な関係構築をエンジニアリング(工学)することを目指しています。このような視点で研究をする背景には、既存のマスメディア(新聞やテレビ)が、その力を背景に特定の集団やイデオロギーに有利な報道に偏向する傾向がしばしば見られることがあります。その中で、科学技術に関する情報も、変質した形で報道されていることが頻繁です。一方、情報技術の進歩により、新たなメディアとしてインターネットが急速に普及しています。この技術は、自由な情報発信により情報の多様化というメリットを生んでいる反面、無責任な情報発信という負の側面も併せ持っています。このような従来のマスコミュニケーションのあり方に対する改善策としては、社会的な制度面での対処法もありますが、科学技術(主に情報技術)が新たなハードウェア、ソフトウェアを提供することで、従来の問題点を克服する新たなマスコミュニケーション形態を実現するというアプローチを取ることも可能です。本研究会では、マスコミュニケーションに関する社会的側面にも十分配慮しつつ、新たに技術的な視点を盛り込むことにより、より良いマスメディアのあり方の構築に貢献することを目指したいと考えています。

本研究会は、マスコミ問題に関する情報交換や共同の研究開発を行う機会の提供を目指します。研究のプライオリティの主張は控え、マスコミュニケーションのあり方を進歩させる技術が結果として生み出されることを重視するような交流の場にしたいと考えています。なお、本研究会は筑波大学システム情報系視覚メディア研究室特定非営利活動法人言論責任保証協会との共催の形で運営されています。

◎ 今後開催予定のマスコミ工学研究会

◎ これまでに開催したマスコミ工学研究会

平成29年度第1回マスコミ工学研究会講演会
期日: 平成29年4月20日(木)18:30〜
場所: 筑波大学総合B棟0110教室
演題: NHKだけ映らないテレビを子どものいる貧困家庭に(講演ビデオ)
講演者: 掛谷英紀(筑波大学)
概要: 最近、NHKが子どもの貧困を番組で取り上げ、対策の必要性を訴えている。しかし、そもそもNHKの受信料は、子どものいる貧困家庭でも生活保護世帯でない限り一切減免されていない。本講演では、NHKだけ映らないテレビをそうした貧困世帯に無料配布するプロジェクトについて述べる。

平成28年度第1回マスコミ工学研究会講演会
期日: 平成28年5月12日(木)18:00〜
場所: 筑波大学総合B棟0110教室
演題: NHKカットフィルタ裁判の現状と展望(講演ビデオ)
講演者: 掛谷英紀(筑波大学)
概要: NHKだけ映らなくするフィルタの取り付けで、NHKとの受信契約が解約できるかどうか、現在法的に争っている。取り付け方は、壁内埋め込み、マンション管理区域への設置、ホテルのアンテナへの融着固定の3種類で、それぞれの事例における裁判の現状と今後の見込みについて述べる。

平成27年度第1回マスコミ工学研究会講演会
期日: 平成27年4月30日(木)18:00〜
場所: 筑波大学第3エリアL棟307号室
演題: 科学と政策をつなぐ,もう一つの科学〜レ・Mュラトリーサイエンス〜
講演者: 小野恭子(産業技術総合研究所 安全科学研究部門)
概要: 演者が携わってきた化学物質のリスク評価の分野では,データ等の純粋な科学に加えて,推論や外挿といった「作法」や「手続き」が活用される.たとえば「用量反応関係の低濃度外挿時において発がん性物質の場合には線形閾値なし仮説を採用する」などがこれにあたる.この「作法」は化学物質のみならず他分野でもあてはまるものであり,演者らはこれを「レギュラトリーサイエンス」と名づけている.本講演では,基準値設定などの意思決定に際し重要な意味を持つレギュラトリーサイエンスについて実例を紹介し,専門家と社会の,もしくは専門家同士のコミュニケーションにどう活かすかについて述べる.

平成26年度第1回マスコミ工学研究会講演会
期日: 平成26年5月29日(木)18:10〜19:10
場所: 筑波大学総合B棟0110教室 
演題: 次世代ロボット市場予測への疑問とその後の状況
講演者: 荒井裕彦(産業技術総合研究所)
概要: ロボット分野では「近い将来,非製造業分野の次世代ロボットの市場規模が 飛躍的に拡大し,産業用ロボットの市場規模を上回る」という説が広く信じ られ,2000年頃から数兆円規模の市場予測が数多く公表されてきた.筆者は これらの予測に疑問を感じ,2008年に「非製造業用分野における次世代ロボ ットの年間単体売り上げの合計は2013年の時点において1000億円を上回らず, 製造業分野の産業用ロボットよりはるかに小さい市場規模のままである」と いう予測を立てた.本講演では当時そうした疑問を感じた理由を説明すると ともに,その後のロボット産業の状況から予測の検証を行う.

平成25年度第1回マスコミ工学研究会講演会
期日: 平成25年5月9日(木)18:00〜19:00
場所: 筑波大学3L棟307教室 
演題: 車両応答分析による橋梁損傷検知
講演者: 山本亨輔(筑波大学)

平成24年度第1回マスコミ工学研究会講演会
期日: 平成24年4月26日(木)18:10〜19:10
場所: 筑波大学総合B棟0110教室 
演題: 2011年東北地方太平洋沖地震津波によるライフライン構造物の被害
講演者: 庄司学(筑波大学)
概要: 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震津波の作用と、・ケ路網、電力施設、水処理施設等のライフライン・\造物の物理的・機能的被害との関係について概説する。

平成23年度第1回マスコミ工学研究会講演会
期日: 平成23年4月21日(木)17:00〜18:50
場所: 筑波大学3A棟403教室 
演題: 放射線生物学研究者からみた東日本大震災
     - 本当に怖い放射線と本当は怖くない放射線 -
講演者: 松本義久(東京工業大学原子炉工学研究所)
概要: 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴う大津波は、東日本、特に東北 地方にまさしく未曾有の災害をもたらした。その中で、福島第一原発は冷却機能を失 い、今なお予断を許さぬ状況が続くとともに、放射性物質を放出し、その影響が懸念 されている。私は、大学時代以来約20年にわたり、放射線の生物作用と放射線に対す る生体応答の機構を分子、すなわち、遺伝子、タンパク質レベルで明らかにすること を目指して研究を行ってきた。最近、テレビ局などから依頼を受け、今回の事態に伴 う放射線の影響について解説を行っている。放射線を侮ってはいけないが、怖がり過 ぎてもいけない。少量の放射線を危惧するあまりに、大きなものを失うことがあるこ とを今回目の当たりにしてきた。本講演では、放射線影響の基礎、今回見た放射線影 響の概要についてお話するとともに、私がこれまで学び、研究してきた放射線生物学 の原点に立ち返って、見つめ直してみたいと思う。
講演スライド(pdf)
講演ビデオ(flv)

平成22年度以前に開催した研究会の講演リスト

◎ 本研究会参加者が中心となり、言論責任保証協会を設立しました。

◎ 文部科学省「エル・ネット」(衛星放送によるオープンカレッジ) で「情報とのつきあい方〜IT時代のメディアリテラシー」と題する講義を行いました(平成15年10月11日,18日,25日(土)放映)。

◎ リスク工学研究会で掛谷が講演しました。
日時: 平成15年3月7日(金) 17時00分〜
場所: 筑波大学第3学群B棟409号室
題目: 報道の社会的リスクと情報技術


筑波大学視覚メディア研究室

言論責任保証協会


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